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新しい学びに寄り添う ロッカー事例集


教室と聞いて多くの方が思い浮かべるのは、黒板に向かって整然と並んだ机・いす、そして背面にずらりと並ぶロッカーではないでしょうか。
帝国器材では、このような学校の風景をつくるロッカーを長年にわたり製作してきました。

 

教室背面に設置するロッカーは、席の近くにあるため教材の出し入れがしやすいこと、また教室ごと施錠できるため扉や鍵がなくても比較的防犯性が確保されることなど、一斉授業形式においては数多くの利点をもたらします。

しかし近年、学びの場の変化に伴い、ロッカーにも変化が求められるようになっています。
令和4年 文部科学省報告書「新しい時代の学びを実現する学校施設の在り方について」では、学びの場の改善に関する創意工夫の例として「ロッカースペース等の配置の工夫等による教室空間の有効活用」が挙げられています。

「新しい時代の学びを実現する学校施設の在り方について」 最終報告【概要】


そこで今回は、弊社がこれまで手がけてきた様々なロッカーをご紹介します。

 


【パーテーション一体型ロッカー】

東京都豊島区立巣鴨北中学校では、教室と廊下を仕切るパーテーションと一体になったロッカーを納めさせていただきました。

ロッカーを教室の外に設置することで、教室内の壁面を掲示板・黒板・ホワイトボードの面とすることができます。
家具と建具、両方の設計・製作ができる弊社ならではの事例です。

 


【掲示・ベンチ一体型ロッカー】

東京都府中市立府中第八小学校では、オープンスペースに設置したロッカーの上部に磁石が付くルーバーを設け、掲示スペースとして活用できる仕様です。

さらにベンチと一体となったデザインとなっており、子どもたちが自然と腰掛けて話し合う場に。
「収納+掲示+休憩スペース」として学びと交流をつなぐ存在となっています。

 


「移動式ロッカー」

板橋区立板橋第一小学校では、板橋区の友好都市である栃木県日光市の杉材を使用した移動式ロッカーを使用いただいています。

行事や特別活動などシーンに合わせてレイアウト変更ができる移動式ロッカーは、廊下では作品の展示台としても活用され、単なる収納にとどまらない活躍をしていました。
多くの学校が抱える、掲示・展示スペース不足の課題にも応えるロッカーです。

 


【低学年用 移動式ロッカー】

北海道勇払郡 安平町立早来学園では、全学年にロッカーを納めさせていただきました。

1年生用のロッカーは、フック・ランドセル棚・教材棚を組み合わせて構成されており、まだ整理整頓に慣れていない1年生でも、物の置き場所が分かりやすく使いやすい工夫がされています。

 

一般的な学校の約2倍の広さがある早来学園の普通教室では、ロッカーが授業スペースと収納スペースの仕切りとしても機能し、授業内容に応じたレイアウト変更が可能となっています。

 


【ホワイトボード収納一体型】

千葉県柏市立柏第四中学校では、普通教室の背面にロッカーがある点では従来通りですが、ロッカーの中央にホワイトボード扉の収納を一体化させているのが特徴的です。

ホワイトボードの引戸を開けると、教材等が収納できるスペースが現れます。
壁面にホワイトボードや掲示板を付けることが一般的ですが、このように裏に収納があることでホワイトボード面が前に出て使いやすくなっています。また不足しがちな収納を補うこともでき、ロッカーと一体となった納まりが綺麗な事例です。

 


 

【木金混合ロッカー】

東京都府中市立府中第一中学校では、既製のスチールロッカーに木製パネルを組み合わせた「木×金属」のロッカーを納めさせていただきました。

無機質なスチールと温かみのある木の組み合わせが、互いの素材感を引き立て合いスタイリッシュなデザインになりました。

 


近年では普通教室に隣り合わせてオープンスペースを設ける学校が増えていますが、今回ご紹介したような工夫により、ロッカーは“置き場所”から“学びを支える家具”へと役割を広げることが可能です。

これからも私たちは学びの変化に寄り添いながら、木の温もりとともに新しいロッカーのかたちを提案してまいります。