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"角椅子"の秘密と改造ワークショップ


図工室や美術室、理科室でも使われることの多い「角椅子(かくいす)」。
シンプルな形状が使いやすく、昔から変わらない、弊社のロングセラー商品です。

△角椅子は弊社の会社案内(冊子)の表紙にもなっています

今回は以前、小学校の出張授業として行った「角椅子リメイク!ワークショップ」のレポートをお送りします。


「角椅子」のいろいろ

実は角椅子には様々な種類があります!ご存じでしたか?
角椅子は少なくとも約50年以上前から弊社で製造しておりますが、当時のカタログにも、既に色々な種類が掲載されていました。
たとえば…

△昔の弊社のカタログから

・当て板(あていた:側面の板)の有無
・当て板の長さ
・座面への堀込加工の有無
・座面に手掛け穴を加工の有無
・木の種類(樹種)
などなど、細かいですが色々な違いがありますね。

△穴開きあて板付きタイプ

このような、当て板に穴があるタイプも当時からあり、現在でも多く製造しております。

ちなみに「当て板」は、角椅子を横に倒して鋸(のこぎり)や金槌(かなづち)で作業をするための作業台として主に使います。
当て板に穴が開いていれば、当て板を傷付けずにドリルで穴を開ける作業も安定してできますね!

実はさらに、自治体によっては特別モデルがあるなど、これまで様々な種類を製作させていただきました。
このあたりの角椅子の細かい工夫については、後日改めて…!

 

角椅子リメイク!ワークショップ

当て板なしタイプの角椅子を導入いただいた、東京都多摩市立西落合小学校 様。
当て板を付けるワークショップをやってみませんか?」
と提案させていただいたところ、ご快諾いただき6年生の授業として組み込んでいただけることに!

 

△弊社の職人による実演

出張授業では、当て板の役割をお伝えしながら、正しい工具の扱い方を知っていただくために、ステップごとに弊社の職人による実演を交えながら丁寧に進めていきました。

 

△鋸で棒材をカット

2人1組のペアになっていただき、交代しながら作業していただくことに。
みなさん集中して、鋸も金槌もとても上手にできていました!

 

△棒材と板を取り付ける

棒材と当て板を角椅子に取り付けたら、最後に自然塗料で塗装して完成!
真剣な目つきで取り組んでいる様子をみて、木工の楽しさを感じてもらえた気がして嬉しくなりました。

 

△刷毛と布で自然塗料を塗る

完成した角椅子をタブレット端末で撮影して、授業記録に残していました。
一人一台端末が配布されている現在では、このように記録を残すこともできるのですね!

 

見ていてとても感心したのが、最後の片付け・掃除の手際の良さです。
こちらの学校のみなさんは、慣れた様子でテキパキと役割を分担し、道具の整理整頓・掃き掃除・拭き掃除があっという間に終わったのです。

(わたしたちも「掃除は基本!作業後は、作業前よりも綺麗な状態に!」と現場の職人から教わったことを思い出しました…)

 

△完成した角椅子

 


帝国器材株式会社では、このような木育出張授業や木育ワークショップ等についてもご相談承ります。
とくに学校における出張授業・ワークショップでは、学校家具製造・学校内装木質化を主業としている私たちだからこそできるプログラムを心がけています。

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