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【企業訪問】普連土学園中学校


東京都足立区にある本社工場では、近隣の小学校の社会科見学を毎年510校ほど受け入れ、学校家具の製造工程をお見せしています。
今回は、企業訪問学習として普連土学園中学校の生徒さんたちが会社に来てくださいました。

木はどこからやってくる?

工場を見学する前に、一番大切なことをお話ししました。
木を伐って使って植える、森の循環のことです。

長い年月をかけて育った樹木を伐り、製品に加工する。そしてまた植えて育てることで、次の世代に豊かな森林資源をつなぎ、地球環境に貢献する。

弊社では約30年前から森の循環の可能性に着目し、研究を積み重ね、国産材で学校をつくることにこだわっています。学校づくりを通して国産材の安定した需要をつくることが、林業の見通しを明るくし、森の循環の実現につながる。そんなことをお伝えしました。

 

メモを取りながら真剣に耳を傾けてくれた生徒さんたちの姿を見て、とても嬉しい気持ちになりました。

 

次に、実際に弊社で製材した杉丸太の短いサンプルを持ってもらいました。
皆さん予想以上の重さにビックリ!サンプルは乾燥させているので、森で伐った直後はさらに重いことを伝えると更に驚いている様子でした。

ものづくりの現場では、抽象的なイメージだけではなく、重さや香り、触り心地など実際の感覚で理解することがとても大切です。

 

木の基本は「下ごしらえ」?

工場見学は、通常の工程と同じく、製材・乾燥を終えた長さ4Mの荒木(あらき、ラフ材)の説明からスタートします。
普段あまり見ることのない大きさと表面の荒々しさに、みなさん興味津々の様子でした。

この荒木から製品に最適な部材をつくるべく、木の反りや曲がり・欠点の有無を見ながら、長さ・幅を切っていきます。
料理する前の食材の「下ごしらえ」に似ていて、後につづく工程の段取りや、製品の強度や美しさなど、全ての品質に関わる重要な工程です。

 

いつも見ている学校家具の裏側

「あれ?これ学校で見たことある!」と生徒さんが一言。
組み立て場には、家庭科室の調理台や理科室の実験台など、学校ならではの家具が沢山!

 

組みあがる前の状態を見て「こんなに細かい部材が組み合わさって作られているんだね」と、生徒さん同士で話し合いながら理解を深めている様子が伺えました。

 

今回のプログラムは合計約90分、途中で休憩はしたものの、中学校の授業の2倍の時間になってしまいました。。
森のことから家具のことまで、かなりの情報量となってしまいましたが、みなさん終始真剣に話を聞いて下さったことに感謝いたします。

 


帝国器材株式会社では、このような工場見学を通した木育事業についてもご相談承ります。
学校家具製造・学校内装木質化を主業としている私たちだからこそできるプログラムを心がけています。

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