- 事例特集
本の森ちゅうおう ―「中央区の森」材の活用
東京都中央区に、図書館や郷土資料館等が併設された複合施設 「本の森ちゅうおう」が2022年12月4日にオープンしました!
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ここでは「中央区の森」という、中央区が東京都檜原村で保全活動をしている森の木材が多く使われています。
森林保全の一環として伐り出された木材を家具に利用するため、設計内容や建築工期との調整など伐採前の段階から協力させていただき、木材乾燥から家具の製作施工まで携わらせていただきました。
「ボロノイ図」のデザイン
本の森ちゅうおうは、建築全体が 「ボロノイ図」(※)を基調としたデザインとなっており、天井照明やサイン、また一部の家具もボロノイ図のような形をしています。
※ボロノイ図(外部リンク:Wikipedia)
都会の子どもたちも木材を身近に感じられるように
児童エリアには「中央区の森」の木材がふんだんに活用されており、都市部でも身近に木に触れ親しみを持ってもらえるようになっています。
円形書架が曲がり道のような場所を作り、また部分的にカラフルな着色が施されているなど、子どもたちの好奇心をくすぐる読書空間になりました。
スギだけじゃない!「サワラ」の魅力
当初の利用計画では「中央区の森」のスギ材だけを使用する予定でしたが、黄色味が美しいサワラ材も出材されたため活用させていただくことに。
葉も樹皮もヒノキによく似ていますが、ヒノキのような赤みはなく、柔らかくてマットな質感の木材です。優しい色味が映えるように、カウンターの腰パネルにサワラ材を使用しました。
今回の「中央区の森」材の活用にあたり、中央区環境土木部の方々にインタビューさせていただきました。「中央区の森」の事業内容や、今後の活動方針に向けてお話を伺いましたので、また別の機会にお届けできればと思います。
どうぞお楽しみに!