- 社員インタビュー
木材の調達は、現地での確かな経験を頼りに(業務部・小島)
こんにちは、社員インタビュー班です!第6弾のお届けです!
今回は、材料調達や協力工場の段取りを行う業務部 購買課長 小島さん にインタビューを行いました。
–入社されてから16年の間に、工場や営業などの部署を経験されて購買課に至ると伺いました。当時から現在までどのような変化がありましたか。
購買課に配属されたのは、工事物件の数が増えつつあった時期だったため、次々にやってくる仕事をこなすことだけを考えていました。当時は社員も少なく業務範囲が広かったので、様々な経験をさせて頂きました。
現在は社員数の増加に伴って部署ごとに業務が細分化され、購買課では工場との打合せや、材料や金物などのモノの流れを管理しています。
今はこれらの実務を後輩に譲り、私は会社の強みとなる木材の調達や新しい動きをつくる為、全国の山林や製材所等の現場に行くようにしています。
–現場に行くといえば、最近では原木市(丸太の市場)に行かれたと聞きました。木製家具メーカーの中でも原木市へ行く事は珍しいことだと思いますが、どのようなねらいで行かれたのでしょうか。
数年前から行かせてもらっていますが、現地に行くと、社内で使用している樹種の丸太の市況や樹種ごとの特徴など、新しい情報が自分の中に蓄積されます。
帝国器材としての良い材料とは何なのか。業界の諸先輩方と共に、数字には現れない部分を自分の目で見て、触ることが勉強になります。
帝国器材では企画提案・設計・製作・施工までを行う木製品の総合プロデュースを目指しています。企画提案の段階から長い工程を経て材料調達計画を立てていく為、専門外のことも深く知っておかなければいけないと思っています。
そのために原木市に限らず現場で話を伺い、機械を見て何ができるかを知り、ひとつひとつ疑問をクリアにしていきます。その中で、部分的に手助けすることで、不可能だと思っていたことが可能になることがあります。
現場で得た知識を活かすことが、総合プロデュースする責任につながっていると感じます。
–現場の方や仕入先と折衝するうえで心掛けていることはありますか。
私たちがいる木材・木工業界では会社ごとに専門分野が分かれている事が多く、それぞれに得意な分野があります。その道の熟練者と私では、知識と経験の差があって当然です。その差を自分自身が理解し、尊敬の念を持って接する事を心掛けています。その上で私たち視点から求める事と考え方を共有し、共感して頂けるように話をするようにしています。
会社同士の新しい繋がりが持てるかどうかは、その会社の経験や歴史、地域としての得手不得手、仕事のタイミング等、様々な状況が絡み合って決まってきます。
帝国器材が持つ家具メーカーの基盤、そして総合プロデュースしている会社だからこそできる関係を意識し、繋がる可能性が少しでも上がるよう動いていきたいと思っています。
私の理想は、それぞれの会社や地域ごとの事情に合わせた調達ルートをつくり上げる事です。それはインターネットにはない情報ばかりで難しい事も多々ありますが、一つずつ関係性を積み上げていければと思っています。
最後にプライベートの話も聞かせてください。休日は同僚と釣りに行かれますが、釣りのどんなところが性格に合っていると感じますか?
一言で言うなら「予期せぬドキドキ感」。
私たちがするルアー釣りは、季節、天気、時間、魚の好みに合わせて、釣り場やルアーを変えながら狙っていきます。
ルアーも形、サイズ、色の違いから、泳ぐ水深が違ったり、小刻みに揺れたり、スラローム(※)したり、たくさんある種類から選んで投げます。(※「蛇行」の意味で、ルアーの動き方の一種)
何度も投げてはルアーを変えて、ようやく魚が食いついた瞬間はたまりません。
生き物相手だから答えがないのもいいですね。
インタビュー後記
「数字には現れない部分を自分の目で見て、触ることが勉強になる」という言葉がありました。
木材の質を判断するときも、仕入先との信頼を築くときも、現場で得た経験以上に頼れるものはありません。
先輩後輩問わず様々な社員から相談を受け、見事に課題を整理し解決に導く小島さん。その活躍の裏には、こういった現場での確かな経験があるのだと感じました。
現場経験を大切にする社内文化。その深みを感じるインタビューになりました。
インタビュアー:阿部・木下