- 社員インタビュー
調べて聞いて、知識を自分のものに(設計部・花形)
こんにちは、社員インタビュー班です!第3弾のお届けです!!
木に触れながら育ち、木について学び、いまは木の家具を設計する我が社のホープ!
2019年に入社した 設計部 花形さん にインタビューを行いました。
学生時代は、どんな生活を送っていましたか?
大学では建築学科に所属していました。CADを使っての作図や模型の製作に加えて建築の建て方やデザイン等を総合的に学んでいました。
研究室での活動をきっかけに「木」という分野に興味をもち、川上(生産者)から川下(消費者)まで「木」に関して幅広く学びました。
大学院では20世紀以前の山岳地帯における木を中心とした循環型社会について等の研究もしました。
思えば幼い頃から木が身近な存在だった気がします。生まれが農家だったのですが、家の周りに祖父が集めた木材が落ちていて、それ使って簡単な椅子を作ったり釘を打って遊んだりしていました。
帝国器材に入社しようと思ったきっかけは何ですか?
会社の存在を知ったのは、修士一年の時に帝国器材が大学生向けに開催していた「家具製作図教室」に参加したことがきっかけです。
また学生時代に学んだことが好きだった為、「木」という分野を中心に就職活動を進めました。
国産材の活用、作り手との距離が近いメーカー、人の身近な存在である家具のスケール感。これらに魅力を感じ、最終的にこの会社を選びました。
どのような業務をしていますか?
設計部として入社してしばらくは、お客様の要望や家具のデザイン・使いやすさを図面に落とし込む”基本図面”を中心に作図しました。最近では建築との納まりや製作工場との絡みを図面に落とし込み、現場レベルで使用される”施工図面”も作図しています。
2年目に入って、お客様との打ち合わせに同行したり、工場や施工現場に足を運んだり、様々な立場の人と直接やり取りする機会が増えてきました。
だからこそ、今まで以上に責任感を持ち、図面上でただ線を引くだけでなくモノをきちんと理解して作図しようという気持ちがより一層強くなりました。
入社前後で、帝国器材に対するイメージは変わりましたか?
入社前は木の家具を扱うというイメージが強かったですが、実際は家具に様々な素材が使われていて、扱う素材の幅が広いなと思いました。
例えば面材でもガラスやアクリル、その中にもまた色や種類があり、金物の種類もたくさんあります。
最近では天板が木で脚がスチールの家具もあり、家具を作るうえで幅広い知識が必要だと改めて感じています。
他にも、家具の現場は想像以上に繊細だと感じました。家具は人との距離が近い分だけ、2・3mmの誤差や小さな傾き加減、表面の仕上がり具合など、細かい点に気を回す必要があると思います。木は加工しやすく、そうした現場レベルに柔軟に対応することができるのも木の良さですよね。
仕事をしていく上でどんなことにやりがいを感じますか?
自分で考えて作図したものが、現場に納まっているのを見たときですね。
まだわからないことも多くて、とくに入社して間もない頃は、金物の名前がどれを指しているのか分からず大変でした。
モノやつくりの分からないことを調べて、聞いて、知識が自分のものになって、そういった過程を経て家具が現場に納まると喜びもより一層深く感じますね。
他にも複雑な家具のつくりを理解し、頭の中で部材に分解することが早くできるようになると、少しずつですが成長を実感します。
帝国器材で働くことの魅力は何ですか?
会社を選んだ理由の一つでもある、オーダーの造作家具だからこそ自在に形を変えられるということ。これは魅力の一つですよね。寸法を調整するだけでなく、複雑な形状にも対応できるのが面白いと思います。工場が本社にあるので職人さんが身近にいるというのも魅力的です。
施工図面や製作図面を描くようになってからは、家具のつくりを聞きに頻繁に工場に行っています。職人さんにも上司・先輩方にも、分からないことを聞くと快く教えていただけるので助かります。
最近は異なる部署の社員が集まって行うプロジェクトに参加しているのですが、自部署の専門知識だけでなく他部署の知識も身につけなければいけないと感じます。
その人の意識次第で、専門分野のみの人ではなく、得意分野を持ったゼネラリストになれるのも大きな魅力です。
これからやってみたいことはありますか?
つくりが分かった上でモノを考え設計できる「モノのわかる設計者」になりたいです。
まだまだ道のりは長いですが、最終的には提案をもっとできるようになりたいと思っています。今は家具単体が中心ですが、レイアウトも含めた空間全体の提案をしてみたいです。学校や保育園等、様々な施設用途別の知識や考え方も深めていきたいですね。
あとは、やっぱりもっと外に出たいです!社外の人とのやり取りや他の人とのかかわりをもっと持って、知識や考えを吸収し、より良い提案に繋げたいです。
休日はどんな過ごし方をしていますか?
散歩が好きで、目的を持たずに外に出たりすることが多いですね。
長期の休みにはたくさん旅行に行きたいと思っています。知らないところに行くのは楽しいし、わくわくしますよね。
カフェ一つでも地域に根付いた特色を持っていたり、雰囲気が違ったりして面白いなと思います。そういう場所も増えてきているので、たくさん行きたいですね。
インタビュー後記
新しい何かを知りたいという強い好奇心と探求心を彼女の言葉からひしひしと感じました。
「モノのわかる設計者」になる為に、貪欲に知識を吸収しようという想いが垣間見えた気がします。
こどもの頃から「木」が身近で、学生時代は「木」について学び、「木」が好きな、そんな彼女だからこその提案がこれから増えていくのが楽しみですね。
インタビュアー:木下・阿部