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設計の面白さは、平面から立体への過程に(設計部・阿部)


こんにちは、社員インタビュー班です!第7弾のお届けです!
今回は、帝国器材の製品設計を担う、設計部 阿部 奈津美 さん にインタビューを行いました。

 

はじめに、設計部での阿部さんの業務内容を教えてください。

家具の図面を描く作図業務を行っています。図面には大きく分けて「基本図」と「施工図」の2種類がありますが、今は造作家具を建築に取り付ける際に必要となる「施工図」を作図しています。
それより前の段階、つまり最初にお客様の要望やデザインを図面にする「基本図」を作図している期間も長かったのですが、企画・提案段階から施工段階まで一貫して携われるように、昨年からは施工図を担当しています。

 

―昨年から「施工図」の担当に変わったことで、変化や感じることはありますか?

社内の現場担当者や工場の職人、現場の職人、お施主様など、人との関わりの幅は以前より増えたと思います。
それぞれの立場から様々なアイデア・情報を頂きますが、最後に図面上で決定を下すのは自分なので、楽しさと同時に難しさもあります。
お客様の要望を考慮しつつ、現実的な施工方法や製作方法に落とし込む、そのすり合わせはまだまだ難しく感じています。

他にも、建築に取り付ける造作家具の場合、「今後全く同じものは出てこないのだな」と思うことがあります。似たような家具はもちろんありますが、同じようで必ずどこかが違います。
例えば家具そのものは同じでも、納める建築が違うので取り付け方が変わってくるなど、どこか変更する必要が出てきます。参考にする事例はあっても、案件ごとに毎回初めての出会いになる。それを出来るのが特注対応の造作家具の面白さだと思います。
 

「基本図」と「施工図」の両方を経験して、同じ家具の図面でもそれぞれに必要な情報が異なるので、単に線が描けるだけではいけないなと改めて感じています。
家具の構造や製作過程、取り付け時の納め方、使用者の目線に合わせた使い方など、理解することはまだまだ多くあると実感しています。
できることは少しずつ増えてきていますが、勉強あるのみです。この仕事が好きなので、勉強しながらやりたいことができているのはありがたいです。
 

 

―元々、設計や家具に興味があったのですか?

小さいころから木の家具に興味はありました。小学生の時、友達の家がお店を営んでいて、そのお店にすごく素敵な木の椅子が置いてあったんです。その椅子を見て、子どもながらにとても感動したのを今でも覚えています。
そんなきっかけもあって学生時代はインテリアを学び、今に至ります。仕事をするなら木製品に携わる仕事がいいなと思っていたので、今の仕事はとても楽しいですね。
 

 

―家具を設計していく中での面白さは何ですか?

図面上では平面で描かれていたものが立体になっていく過程が面白いです。
製作過程で製品として立体になっていくこともそうですが、頭の中のイメージが現実に組みあがっていくのも面白さの一つです。家具が納まる建築の詳細図や仕上表に描かれた様々な情報がパズルのようにハマって理解できるとまた面白いです。
パソコンの画面やA3の紙の上にしかなかったものが実際に現場に納まり、その家具を使っていただいていることが一番のモチベーションになります。企画・提案段階から長く携わった案件は、より一層やりがいを実感します。

△工場での仮組み。まさに「頭の中のイメージが現実に組みあがっていく」

 

―阿部さんが提案に携わった案件の中にはホームページでも事例特集で紹介した「東京都中野区 区立美鳩小学校」がありますが、その時の事を聞かせてください。

美鳩小学校ではオープンスペースを一から提案させていただきました。私が提案を任せてもらってから明確に手ごたえを実感できた思い入れのある案件の一つです。
提案する際には、その地域のことを調べるようにしているのですが、統合する旧若宮小学校と旧大和小学校を結ぶように川が流れているのを地図上で見つけ、それを軸にしてレリーフのデザインを提案させていただきました。
レリーフに目がいきがちですが、ベンチなどの家具も含めた空間全体を提案させていただいたので、レリーフと家具を共に採用いただいたのは非常に嬉しかったです。家具への荷重のかかり方について検討したり、提案書での文章の伝え方を先輩から教えていただいたりと、手ごたえを感じる中でも様々なことを勉強させていただいた案件です。

△阿部さんが提案した美鳩小学校のオープンスペース①

△阿部さんが提案した美鳩小学校のオープンスペース②

 

―阿部さんの思う帝国器材の魅力は何ですか?

木をうまく扱うことができるのが魅力だと思います。会社にいると木材がとても身近にあるので当たり前のように感じてしまいますが、加工や材料調達、川上との連携など、簡単にできる事じゃないと思っています。「木」にこだわりを持つ帝国器材にいるからこそ、より木の知識を高め、掘り下げて学ぶことが大切だと思います。 
ただし「木」一辺倒ではなくて、異素材も使いつつ木をより魅力的に魅せる方法も探求したいです。

 

―最後にプライベートについてですが、休日は何をして過ごしていますか?

料理が好きなので、キッチンに立っていることが多いですね。コロナが広まってからは中々外に出られなかったこともあり、その時期は毎週パンを焼いていました。パン作りで余った材料を使って、うどんも麺から作りました。毎週のようにうどんを打っていましたね。ハマると何度も作って、飽きたら全然作らなくなる。その繰り返しです(笑)
当分の目標は魚をうまく捌けるようになることですね。明確な理由があるわけじゃないですけど、捌けたらかっこいいじゃないですか。
「私、魚捌けます。」これ、言いたいです(笑)

 


 

インタビュー後記

「何事も一人ではできないから、感謝の気持ちは忘れないようにしています」と語る阿部さん。インタビュー中に「ありがたい」と何度も言葉にしていたのが人柄を表していて素敵でした。話し方や使う言葉にやさしさがあるなと感じていましたが、このような日頃からの思いが表れているのかもしれませんね。
先を見据えた設計力を真摯に目指し謙虚に学び続ける、そんな思いにも心を打たれるインタビューになりました。ご協力ありがとうございました!

インタビュアー:木下・鷲尾